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概要

VERSANTスピーキングテストの概要① リスニングスキルを前提条件としている

投稿日:2019年6月17日 更新日:

「スピーキングテスト」ではあるが、「リスニングスキル」を前提とし、両者の評価結果が入り混じる

VERSANTの日本語サイトでの説明

まずは、VERANT®の日本サイトにて、当該テストをどのように説明しているかにつき、確認をしておきましょう。以下に引用文を掲載いたします。

聞かれたことを瞬時に理解し、応答する力を測定します。
リスニング能力とスピーキング能力の両方を測定し、中でも日常的に使用される口頭英語に回答できる能力(自然さ、流暢さ、即時性)に重点を置いています。
ネイティブの自然なスピードで流れる質問を聞き、回答するテストです。

スピーキング能力とリスニング能力を分けて評価できない

「リスニング能力とスピーキング能力の両方を測定し」との記述がありますが、「両方を測定」しているのではなく、「両者の測定結果が混在してしまうことをテストの仕組み上避けられない」といった方が正確だと思います。なぜなら、「発音」「流暢さ」「文章構文」「語彙」の4つの評価項目のうち、「リスニング能力」のみに対応する評価項目はなく、4つの評価項目は程度の差こそあれ、「スピーキング能力」と「リスニング能力」の評価結果が入り混じってしまいます。

一般的な評価の原則:MECEに行うことが重要

英語以外の分野であっても、評価というものにおいては、評価項目の結果が入り混じってはいけません。たとえば人事評価をにおいても、MECE(Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive)すなわち「漏れなくダブりなく」評価を行うことが非常に重要です。たとえば、非常に高い論理的思考力を持つ部下に、上司が感銘を受けてしまい、リーダーシップや顧客志向といった、その他の評価項目もつられて高めに評価してしまうことがあり、これはハロー効果と呼ばれ、戒められています。

英語でも評価はMECEに行うことが、やはり重要

よく英語の能力を語る際に、「4技能」という言葉が出ます。これは、スピーキング、リスニング、リーディング、ライティングの4つの技能を指しますが、これらの4技能もやはり、渾然一体となることなく、それぞれが明確に分けて評価されねばなりません。
例えば、「英語は聞くのは苦手だけど、話すのはそこそこできる」と自認されている日本人ビジネスマンの方は多いのではないでしょうか?VERSANTスピーキングテストの大半の設問では、リスニングで聞けないとスピーキングができない仕組みに設計されているので、このような方は過小評価されてしまいます。

英検に見られる評価のMECE性

一方で、さすが長年の伝統を持つ英検は、評価のMECE性を高めようとする努力が、スピーキングをテストする2次試験において垣間見られます。
例えば、準1級以下のレベルの級では、漫画を見てその内容を英語でナレーションすることを求める形式となっており、この方式だと、リスニングやリーディングのスキルの高低が、スピーキング能力の判定に与える影響を少なくすることが可能です。1級ではカードに5つ記載されたトピックからスピーチのテーマを選択するという方式で、5つのトピックは非常に短く数語で記載されており、リーディングスキルの高低の影響を少なく抑えることが可能となっています。

前提条件となるリスニングのレベル・スキル

TOEICリスニングテストと比べると、非常に簡単

さて、VERSANTではリスニング能力が前提となるスピーキング能力の試験である点はご理解いただけたと思いますが、ではその前提となるリスニング能力の難易度はどの程度でしょうか?TOEICのリスニングテストとVERSANTスピーキングテストのスクリプト同士を比較しますと、VERSANTの方が非常に簡単です。TOEICのようなビジネスのバックグラウンドはあまり必要とされませんし、使用される語彙も、構文も平易なものであると言えます。

しかし、なぜ多くの人がVERSANTのリスニングを難しいと感じるのか?

一方で、多くの人がVERSANTのテストの方が難しいと感じているようで、それは、新たに加わったスピーキング要素によるものではなく、リスニングだけをとってもVERSANTの方が難しいと「感じている」方は少なくないようです。その理由は下記の2つがあります。

①VERSANTでは短期記憶保持のスキルが明確に必要となる。
②TOEICでは全ての単語を聞き取れなくても正解が導けていたが、VERSANTでは全て聞き取れないと、どんどん減点される。

このうち①について、この後で説明し、②については別記事にて説明致します。

TOEICでは無意識的に回避してきた「リテンションスキル」

VERSANTでは聴いたことをメモに頼らず一時的に記憶しておく、短期記憶保持のスキルが必要不可欠であり、リテンションリプロダクションという言葉で表されることがあります。
TOEICもPart3やPart4等では、一定の時間そこそこの長さの文章を聞いた後で、3つ程度の設問に答える訳ですから、正攻法で立ち向かうのであれば、設問に答えるまでの期間、短期的に記憶を保持しておく必要があったはずだとも言えます。
しかし、様々なTOEIC対策のための書籍にて明らかにされていますように、本文のアナウンスが開始する前に、問題文を「先読み」するというテクニックにより、短期記憶能力の欠如を補うことが可能です。したがって、TOEICのリスニングテストにおいては、リテンションスキルというものは我々は試験対策の名の下に、無意識的に回避してきたと言えるでしょう。

VERSANTのSectionBでもなかなか手強い

英語にそれなりの自信がある方は、サンプル問題を見て、「これなら楽勝」と思うかもしれません。しかし、Part2の復唱問題も、丸腰で受験すると、手痛い減点をくらう可能性があります。
私は色々な方のリテンション能力を観察してきましたが、7語あたりが多くの方にとっての分水嶺のようです。この程度の英文の復唱等、たやすいことと考えている方は、自身のパフォーマンスを録音してチェックしてみるといいでしょう。前置詞や冠詞や三単現のs等が欠落していることが多く、この場合「文章構文」という評価項目(あるいは「発音」という評価項目)にて減点されていくことでしょう。

VERSANTのSectionEはもっと手強い

SectionEは各設問への回答時間が30秒となっていますので、聞かされる英語の文章もそれなりに長いということです。また「試験中メモはとってはいけない」という注意書きがあるため、正攻法で立ち向かうには、それだけの文章を大まかなポイントだけでも記憶しておかねばならない、ということです。自分の英語力の高さをアピールしたい、というレベルの高い受験者の方は、SectionEへの対策を講ずる必要があります。詳細については、各セクション毎の対策のページにて、1つの方向性をお示ししておりますので、下記のリンクよりご参照下さい。

Versantスピーキングテスト対策全般については、下記のまとめページをご覧下さい。

Versantスピーキング対策 決定版

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