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Part別対策

VERSANTスピーキングテスト対策 PartD「文の構築」

投稿日:2019年6月24日 更新日:

Part D: Sentence Builds「文の構築」に関する事実の整理

日本語公式サイトの記述の確認

文の構築に対する日本語サイトの説明は以下のようになっております。

3つの単語リストを聞き、その中で単語を使って文章を正しく作り答えることで「流暢さ」「文章構文」を診断

診断項目が「流暢さ」と「文章構文」のみとなっておりますが、Validation Report上の記述では、この2つの項目に加えて「発音」も診断される模様です。

これまでも厳密さを欠く翻訳等について指摘してきましたが、2019年6月24日現在では、日本語サイトの内容の正確性は担保されていない模様です。今後の品質向上を期待したいところです。

設問数は10問で、最初の1問は練習問題の扱いで採点対象とならない点は、Part1からPart4までで同様です。

英語のValidation Report上の記述

いつものようにValidation Rerport上の定義を引用しようと思ったのですが、この設問は、日本語の説明と、下記の設例を見ていただいた方が分かりやすいと思いますので、設例のみ引用します。

Examples:
in / bed / stay
she didn't notice / the book / who took
we wondered / would fit in here / whether the new piano

英語で、この語順で3つの塊ごとに読まれ、その3つの塊の順序を入れ替えることで、完結した文を作成するのです。

評価項目との対応

前述しましたが、当セクションは「発音」「流暢さ」「文章構文」の採点のために使われます。

受験体験から得られた知見

以下は私の受験体験に基づく、主観的な印象です。

各ブロック内の単語数

平均で3語程度と思われます。また、最小は1、最大は4〜5くらいだと思います。

各設問の文法的な特徴

①第1文型から第5文型まで満遍なく出題される。
②命令文も出題される。(主語がないが焦らない)
③従属節を含む文章も出題される。
(主語と動詞が2回出てくるので注意)

難易度

①単語は他のセクションと比べても、難易度が低いように感じた。
②文法は、基本的な5文型、及び、S、V、O、Cの理解ができていれば問題ない。
③SVが2度登場する場合、どちらが主節・従属節かの判定が入るため、他の設問に比べ、難易度が高い。
④単語の塊を覚えておくのが、なかなか大変。
ただし、個人的には短期記憶に関してはPart2よりは楽。

「記憶力のテストではない」と主張するVERSANT

VERSANTはスピーキングではなく、記憶力のテストではないかという見解

Part2及びPart4において、私は高得点獲得のためには、短期記憶のスキルが重要な役割を果たすとのべました。しかし、VERSANT側としては、「スピーキングテスト」を自認している訳ですから、このテストを「記憶力勝負」と主張(彼らはこれは「誤解」だと以下引用文で述べています)されることに対しては、かなりナーバスなようです。下記に引用します。

Some measures of automaticity in the Versant English Test may be misconstrued as memory tests. Because some tasks involve repeating long sentences or holding phrases in memory in order to piece them together into reasonable sentences, it may seem that these tasks are measuring memory capacity rather than language ability.

VERSANTの反論1「心理言語学」の見地から

この主張に対して、VERSANTは心理言語学の研究結果に依拠し、一連の数字を記憶する等に使用されるワーキングメモリと、言語を処理し理解する認知的なリソースはことなると反論しています。

However, psycholinguistic research has shown that verbal working memory for such things as remembering a string of digits is distinct from the cognitive resources used to process and comprehend sentences (Caplan & Waters, 1999).

VERSANTの反論2「ネイティブ」の受験者結果から

また、ネイティブとノンネイティブのスコアを比較し、以下のような結論を引き出しています。
①ネイティブ受験者のスコアは概ね高かった。
②一方で、ノンネイティブのスコアは分散していた。
③もし、記憶力が重要な要素であるというなら、ネイティブのスコアもより分散した結果になるはずだ。
④よって、文法的な処理のための脳のリソースは、短期記憶容量とは異なるものであり、後者(短期記憶容量)はVERSANTスピーキングにとって重要な要素ではない。

The fact that syntactic processing resources are generally separate from short-term memory stores is also evident in the empirical results of the Versant English Test validation experiments (see Section 5: Validation). Virtually all native English speakers achieve high scores on the Versant English Test, whereas non-native speakers obtain scores distributed across the scale. If memory, as such, were being measured as an important component of performance on the Versant English Test, then native speakers would show greater variation in scores as a function of their range of memory capacities. The Versant English test would not correlate as highly as it does with other accepted measures of oral proficiency, since it would be measuring something other than language ability.

私からVERSANTへの反論

ネイティブのスコアは皆高いから、短期記憶力は重要なファクターではないというのは、かなり乱暴な主張だと思います。母語と第2外国語として習得した言語の短期記憶力というのは、経験的にも相当異なるはずで、それこそそのような研究結果が第2言語習得論、あるいは通訳の研究等の分野で出ているはずです。リスニングをきっかけとするスピーキングテストを設計する場合、短期記憶も1つの重要要素とならざるを得ず、受験者、そしてこのテストの導入を検討している研修担当者は、この点を肝に銘じて置くべきでしょう。

当セクションの得点向上のための対応方針

中長期的な対策

文法の教科書で復習

まず、文法事項で怪しいところがある方は、5文型・不定詞・動名詞・関係詞・比較・話法・接続詞あたりのところを、文法の教科書で、例文をしっかり確認し、すらすら言えるようになるまで読み込むことが必要です。

短文で繰り返し練習

あとは、基礎的な文法事項に絞った、文章をスラスラいえるよう、繰り返し練習することです。この際に、やはり、あのベストセラーの「瞬間英作文シリーズ」が有用だと思います。

問題演習

あとは、音声の問題集があるといいのですが、現在のところ適当なものが見当たりません。

短期的にも有効な速攻戦術

比較的短めの文章の場合

だいたい、最初の数問は短めの文章で、後半の文章は長めという形式のようですが、短めの文章の場合、それぞれの塊が名詞句なのか、動詞句なのか、前置詞句なのかと、文法的に意識をしてリスニングを行うと、比較的苦もなく並べ替えできます。例えば、下の例を見てみましょう。

the book / didn’t notice / she

この場合、1番目と3番目が名詞句で、真ん中が動詞句な訳ですから、SVOの第三文型とすぐ分かりますし、名詞句のどちらが主語として相応しいかは、深く考えすぎずに(というのは「流暢さ」の減点につながってしまうので)「she」が主語と選んでいただきたいところです。

比較的長めの文章の場合

長めの文章のサンプル問題としては、以下が掲載されていました。

we wondered / would fit in here / whether the new piano

文章が長めの場合は往々にして、従属節を含み、主語・動詞が2箇所に登場するので、どちらが主節でどちらが従属節かを瞬時に見分けられるようになることが大切です。なので、接続詞に注意してリスニングを行うことが大切です。

命令文は出るものと思え!

私の記憶が正しければ、10問中2問が命令文でした。そのうち1つは、「Please」の代わりに「Kindly」を使うという変化球でした。TOEIC対策だけだと、命令文なんて眼中にないと思いますので、文法書を読み返した上で受験されることをお勧め致します。

高得点狙いの方は第5文型も復習を

第5文型は予期しないときに突然来られると面食らいますので、特に高得点を狙いにいきたいという方は、第5文型の例文に目を通しておきましょう。

Versantスピーキングテスト対策全般については、下記のまとめページをご覧下さい。

Versantスピーキング対策 決定版

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