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Part別対策

VERSANTスピーキングテスト対策 PartE「要約」

投稿日:2019年6月27日 更新日:

PartE対策の解説動画(英語版)

英語版のPartE対策の解説動画を作成致しましたので、是非ご覧ください。(ほとんど全ての発言が文字に起こされているので、リスニングが苦手な方もご覧いただけます。)

 

Part E: Story Retelling「要約」に関する事実の整理

日本語公式サイトの記述の確認

以下が日本語サイトからの該当部分の引用です。

短い物語を聞き、30秒間で自分の意見を要約することで「発音」「語彙」「流暢さ」「文章構文」を診断

しかし、後で英語サイトの記述のポイントを確認いたしますが、両者の内容は全く異なります。当Part Eにおいて「自分の意見」を「要約」する等という記述は英語版には存在しません。国ごとにシステムの仕様が異なるということは非常に考えづらいため、日本語版サイトの記述に惑わされないで下さい。

英語のValidation Report上の記述

『Validation Report」からの該当部分の引用

In this task, candidates listen to a brief story and are then asked to describe what happened in their own words. Candidates have thirty seconds to respond to each story. Candidates are encouraged to tell as much of the story as they can, including the situation, characters, actions and ending. The stories consist of three to six sentences and contain from 30 to 90 words. The situation involves a character (or characters), setting, and goal. The body of the story describes an action by the agent of the story followed by a possible reaction or implicit sequence of events. The ending typically introduces a new situation, actor, patient, thought, or emotion.

The Story Retelling items assess a candidate’s ability to listen and understand a passage, reformulate the passage using his or her own vocabulary and grammar, and then retell it in detail. This section elicits longer, more open-ended speech samples than earlier sections in the test, and allows for the assessment of a wider range of spoken abilities. Performance on Story Retelling provides a measure of fluency, pronunciation, vocabulary, and sentence mastery.

引用部分のポイント

受験者が当セクションで行うべきこと

短い物語を聞いた後、その物語で起こったことを30秒以内に、自分の言葉で説明する。状況、登場人物、行動、結末等を含む、できるだけ多くのことを話すことが求められる。

物語の特徴
①3〜6文章、語数では30〜90語からなる。
②状況設定には、登場人物(複数の場合もあり)、背景、ゴールが含まれる。
③物語の本文では、登場人物の行動とそれに対する反応が示される。
④結末においては、新しい状況、登場人物、思考、感情等が示される。
評価項目との対応

当パートは4つの評価項目(「発音」「流暢さ」「語彙」「文章構文」)全ての評価材料となる。

「自分の言葉で(in their own words)」の解釈について

通訳者のトレーニングとしてパラフレージングというものがあります。パラフレージングでは、与えられた英文を、大きく意味を変えることなく、表現を少しずつ変えて言い換えることを言い、それによって多様な表現方法が瞬時に出てくるよう、訓練を行います。
ここで、VERSANTのテストでは、「自分の言葉で」というのは、パラフレージングのスキルを駆使して、積極的に変えて多様なボキャブラリーを持っていることをアピールすべきなのか、あるいは元の表現通りでなくてもいいという容認規定に近いものなのか、受験前に少々悩みました。しかし、私は、容認規定と捉えて、時には原文と同じ言葉を、時には自分の言いやすい言い方で、という感じに適当に取り組みました。(多彩なボキャブラリーをアピールするほどの余裕がなかった、というのが正しい表現かもしれません。)
その結果が「文章構文」80点、「語彙」72点だったので、「自分の言葉で」というのは必須要件ではなく容認規定と捉えた方が、無駄なプレッシャーにさらされることがないので、お勧め致します。

他セクションとの評価ロジックの違い

PartEだけ唯一解が存在しない

PartAからPartDまでは唯一解が存在する設問ですが、PartEのみ「自分の言葉で」言うことを認めているため、当然裏で内容面を評価するロジックも大きく異なります。

評価ロジックの違いに関する説明の引用

The content of the responses to Reading, Repeats, SAQs, and Sentence Builds is scored according to the presence or absence of expected correct words in correct sequences. The content of responses to Story Retelling items is scored for vocabulary by scaling the weighted sum of the occurrence of a large set of expected words and word sequences that are recognized in the spoken response. Weights are assigned to the expected words and word sequences according to their semantic relation to the story prompt using a variation of latent semantic analysis (Landauer et al., 1998).

PartAからPartDまでの評価ロジック

唯一解が存在する場合の評価ロジックは、おおよそ察しがついていることと思われますが、正しい語順において正しい語が存在するかしないかによって評価がなされます。言いかえれば、唯一の正解と間違っている箇所がないか、一言一句比較するのです。

PartEは「予期される集合」との比較

一方で、PartEは「自分の言葉」で言うことを容認しているため、唯一解は存在せず、したがって、VERSANT側で予期される語・句の集合を構築し、その集合との比較により採点がなされるとのことです。また、その集合内の予期される語については、潜在意味解析の手法を用いて重み付けがなされているとのことです。
潜在意味解析については、とりあえずこちらにWikipediaのリンクを張っておきますので、ご関心のある方はご覧下さい。詳しい内容には立ち入れませんが、Wikiの説明に「ポアソン分布」や「正規分布」といった用語が登場するため、統計的な手法がPartEの評価には採用されているということが分かります。

受験体験から得られた知見

文章の難易度

同じモノローグという形式のTOEICのPart4等と比べてみても、単語的にも内容的にも平易だと感じました。TOEICで700点レベルとれる方であれば、恐らく理解に苦しむ設問はないのでは、と思います。

Part2と比べた場合の、必要とされる記憶の質

Part2は「復唱」することが課題でしたので、一言一句覚えるということが必要となりますが、Part4では「自分の言葉」で語ることが奨励されていますので、「記憶」に心血を注ぐよりも、よく「理解」して聴くことが、得点獲得への近道なのではないかと思われます。とは言え、メモが禁止されている訳ですから、なかなか大変な課題であることには相違ありません。

当セクションの得点向上のための対策

中長期的な対策

「メモあり」から「メモなし」が基本方針

当セクションが総合計点に占める割合は不明ですが、このセクションを最も難しいと感じる方は多いようです。それはやはり記憶すべき量が多いことに起因しますが、であれば、まずは記憶の負担が少ない中で練習し、徐々に記憶の負担を上げていくことが、合理的なトレーニングであると思われます。すなわち、まずはメモを取りながら練習し、徐々にメモなしで再現できるように練習するのです。

TOEICのPart4をマテリアルにする

トレーニングのための適切なマテリアルを探すのは難しいですが、私は恐らく皆さんが既にお持ちのはずの、TOEICの問題集のPart4部分の音源を、マテリアルとして使用するのが良いと思います。その理由は以下の通りです。

①文章の長さが両者とも概ね近い。
②ネイティブの録音による音源がある。
③この練習により、TOEICの得点向上も合わせて期待できる。

メモの取り方

自分の理解したことを思い出すためのキーワードをメモする

メモをとるといっても、詳細なメモを取ろうと思ってはいけません。メモ取り自体に気をとられ、内容の理解を阻害する可能性があるからです。また、本番のテスト時にはメモなしで受験しなければならないことを忘れてはいけません。そうすると、自ずとメモはキーワードをちょこっと書く程度にならざるを得ません。そして、書かれたキーワードをきっかけとして、貴方が理解したことを再現することになるのです。

メモのサンプル

以下はVERSANTの提供する、Part5のサンプルの英文です。

Three girls were walking along the edge of a stream when they saw a small bird with its feet buried in the mud. One of the girls approached it, but the small bird flew away. The girl ended up with her own feet covered with mud.

上記をもとに私がメモをとるとすると、こんな感じでしょうか。

3 girls stream, bird in mud
1 →, flew away
girl feet mud

そしてこのメモをもとに再現すると、こんな感じでしょうか。

3 girls were walking along the river, and they saw a bird caught in the mud. A girl went closer to the bird, but it flew away. Then, her feet were covered with the mud.

まず、注意喚起ですが、上記は決して模範解答とは受け取らないで下さい。私自身のレベルは多分本試験中でもこんなものでしょうが、これくらいでも、総合点が70点台に乗ってくるので、あまり厳密に捉えすぎて失点してしまわないようにと、皆さんにリラックスして試験に取り組んでいただきたく、自分の例をお示しした次第です。
さて、「small」とかは私の頭が冴えていれば再現できますが、メモにとらなかった場合、上記のように失われてしまいます。また、「ended up」を使うと、どこかで文法的なミスを犯しそうなので、瞬間的な判断で避けました。また、実際の受験時はメモをとらなかったので、もっと粗い再現になっていると思われます。

徐々にメモへの依存を減らす

このように「メモあり」で感触を掴んだら、徐々にメモへの依存度を下げていきます。たとえばですが、一文ごとにポイントを把握したと思ったら、指を折るというのも、1つの方策です。また、Part5は大まかな「登場人物、状況設定、行動、反応、結末」というパターンが決まっているので、それぞれの箱に放り込んでいくイメージで覚えるのも、また、1つの方策です。記憶術のような本を読んでみるというのもありかもしれませんが、私は言語のテストにとって有益と思える本に出会えなかったことを、お伝えしておきます。

Versantスピーキングテスト対策全般については、下記のまとめページをご覧下さい。

Versantスピーキング対策 決定版

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