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外資系転職・英語面接対策

【外資系転職・英語コンピテンシー面接対策】思考面のコンピテンシーを理解する

投稿日:2019年10月28日 更新日:

Indeed等で英語の求人を見ていると、思考面のコンピテンシーとして、Analytical Thinking, Conceptual Thinking, Strategic Thinkingというキーワードをよく見かけます。この3つに絞り、それぞれのコンピテンシーが意味するところを簡単に説明したいと思います。

Analytical Thinking(分析的思考)

基本は「①分解して②MECEを意識して考える」ということ

Analytical Thinkingは日本語で言えば「分析的思考」と訳されます。「分析」というと何か特定の手法を知っていなければならないのかと思ってしまいますが、要は物事を細かい要素に分けて考えることができる能力をAnalytical Thinkingと呼びます。そして、もう1つ重要なことは、分解する過程で抜け漏れやダブリがあってはいけないということで、その状態をMECE(Mutually Exclusive & Cohesively Exhaustive)と呼びます。抜け漏れやダブリがあるまま分析を続けても、物事の真実には迫ることができません。

ハーマンモデルというタイプ分類のモデルを別記事にてご紹介致しましたが、ハーマンタイプAに該当する人がAnalytical Thinkingに強いです。

Analytical Thinkingというのは1つのコンピテンシーというよりも、上記のような基本的性質を含む含むコンピテンシーをまとめるクラスターと捉えられています。そして、このクラスターに属するコンピテンシーで、Job Descriptionでよく見かけるものがProblem SolvingとPlanning Skillsの2つです。以下にこの2つにつき、詳しく説明します。

Problem Solving(問題解決力)

Problems Solvingというコンピテンシーは、非常に多くのポジションで重視されており、特に頭脳労働たるコンサルティング業界では、このコンピテンシーが高くないと死活問題となります。問題解決というのは以下の4つのプロセスより成り立ちます。

①問題発見

②暫定策立案

③原因分析

④抜本策立案

コンピテンシー面接において、問題解決について聞かれたならば、自身の行動(Action)が上記のどのプロセスに該当するのか、ということを明確に意識して説明する必要があります。以下、4つのプロセスにつき、肝となる要素を説明致します。

①問題発見

「問題発見」を語る前に、まず「問題」って何でしょう?多くの方は「トラブル」だとか「クレーム」と答えますが、これらももちろん「問題」に含まれますが、もう少し明快な定義が存在します。「問題」とは「あるべき姿と現状が乖離している状態」のことを言います。ですから、意識が高い人は、「あるべき姿」に対して高い水準を設定していますので、一般的な人よりも多くの問題を発見します。では、いかにして「あるべき姿」の高い水準を高めると言えば、平素よりビジネスの事例・ベストプラクティス等の情報収集を行うという行動(Action)をとることが重要になってきます。コンピテンシー面接でアピールする行動は、職場の中での行動に留まておく必要はなく、平素よりの自己研鑽についても、結果としてそれが職場内での結果に結びついたのであれば、どんどんアピールしていただいて構いません。

②暫定策立案(Temporary Solution, Workaround)

問題が顧客からのクレームやシステムの不具合のようなものである場合、放置しておくと正常に業務が遂行できないので、早急に暫定策を講じて事態の鎮静化を図る必要があります。顧客からのクレームであれば、割引券等を与えて怒りを鎮める、システムの不具合であれば、マニュアルでデータを修正する等が暫定策に該当します。

ビジネスの現場では、問題を鎮静化させる暫定策というのも確かに重要なのですが、必要であるコンピテンシーにわざわざ「Analytical Thinking/Problem Solving」と明記してある場合は、あまり暫定策が重視されていない可能性があります。なぜなら、これから述べる③原因分析を経た後の④抜本策策定をすれば、問題の再現を食い止めることができ、より高い付加価値を企業にもたらすからです。

したがって、コンピテンシー面接対策としては、暫定策については求められない限り深入りせず、原因分析から抜本策策定の部分に注力して準備をした方がよいと思われます。

③原因分析(Root Cause Analysis)

問題が特定されたならば、それを引き起こしている根本原因(Root Cause)を探求することが必要となります。この原因分析が浅いと、後続の抜本策の有効性が乏しくなってしまいます。例えば、レストランの顧客クレームの原因が「注文してから食事が提供されるまでの時間が長かったから」というレベルの探求で終わってしまうと、抜本策は「みんなてきぱき行動しましょう!」という精神論で終わってしまいかねません。

根本原因に到達するためには、MECE的な思考が役立ちます。すなわち「注文」から「食事提供」までの工程を細かく分解するのです。そうすると、例えば食材を加熱するレンジの台数が少なく、その工程がボトルネックとなって、そこで滞留が生じていることが発見できるかもしれません。

根本原因を探るための手法としてシックス・シグマ等が有名で、既に業務で活用しているのであれば、大きなアピールポイントとなります。また、原因分析というフェーズの精神論のようなものとして、トヨタ自動車の「5Why」という考え方も有名でした。根本原因にたどり着くためには、「Why」を5回くらい自問しないと、たどり着けないという戒めのようなスローガンとして捉えてください。

コンピテンシー面接では、原因分析のフェーズをMECEを意識して、粘り強く取り組んだことをアピールできればよいでしょう。

④抜本(恒久)策策定(Permanent Solution)

原因が特定されたのであれば、あとは抜本策を講ずるのみなのですが、コンピテンシー面接において、このプロセスでアピールできる方向性は2つあります。1つは抜本策のユニークさ・斬新さをアピールする方向で、独創性(Creativity)という、厳密にはAnalytical Thinkingのカテゴリーには含まれない要素となります。ここが自分の持ち味と考えている方は、その点をアピールするのもよいと思われます。もう1つの方向性は、複数の代案を示し、それぞれについてメリット・デメリットを比較衡量し、最も望ましい代案を選択するという意思決定(Decision Making)の確かさをアピールする方向性です。

英語でのコンピテンシー面接において、上記4つの問題解決のフェーズ全てを詳細にアピールするというのは時間の関係上難しいと思われるので、自分の強みをアピールする上で最も効果的なストーリー構成を考えた上で、面接の臨むとよいでしょう。

なお、問題解決の案を上司に提案したが、結果的に承認されず実現しなかったという経験は多くあると思います。そのような場合のエピソードであっても思考面のコンピテンシーはアピールできますが、上司の心を変えるリーダーシップや折衝力が欠如していたことともとられてしまうので、実現せず結果(Result)に結びつかなかったエピソードについては、積極的に語らないことをお勧め致します。

Planning Skills(実行計画策定力)

計画と管理(Control)に関わるコンピテンシーは、「業務管理能力」というくくりの中で語られることが多く、Analytical Thinkingとの関連性はあまりないと考える人が多いのですが、Analytical Thinkingの1つの要素としてPlanning Skillsを掲げている定評ある書物もあるので、「なぜPlanning SkillsがAnalytical Thinkingの1要素と考えられるのか」という観点で、簡単に説明しておきます。

プロジェクトマネジメントに携わったことがある方であれば常識ですが、プロジェクトの計画策定はタスクを洗い出すことから始まり、この技法にはWBS(Work Breakdown Structure)という名前がついています。タスクの洗い出しの際に重要であるのは、漏れなくだぶりなくタスクを洗い出すということであり、すなわちMECEを意識するということです。したがって、そのように考えると、Analytical Thinkingはもともと分解して考えることだったので、タスクの洗い出し作業はまさしくMECEに分解することなので、Analytical Thinkingの一要素とする考え方も分からないではありません。

ただ、一言付言すると、Planningの真骨頂はどちらかといえば経営資源の管理にあると思います。WBSで洗い出された各々のタスクに対して、ヒト・モノ・カネ・情報の経営資源を配分し、緊急性と(金額的)重要性の観点から優先順位を明確にすることがPlanningにおいては求められますので、仮にPlanningに関わる質問を受けたならば、そちらの観点からもアピールできるようにしておきましょう。

Conceptual Thinking(概念的思考)

Analytical Thinkingに比べて、Conceptual Thinkingが何であるのかというのはなかなかしっくりと理解しがたいと思います。以下にConceptual Thinkingの特徴を

マーケティング関連職で求められることが多い

IndeedでConceptual Thinkingというキーワードで検索すると、検索結果のほとんどがマーケティング関連のポジションであることが多いです。そしてJob Descriptionを見ると、Cretivity(独創性)というキーワードと並んで記載されていることが多い印象を受けます。したがって、Analytical Thinkingは左脳的で分析的、論理学的にいえば演繹に関わるコンピテンシーですが、Conceptual Thinkingは右脳的で直観的、論理学的に言えば広義の帰納に関わるコンピテンシーであるといえます。別記事で説明したハーマンモデルに従えば、タイプDに分類される人が、当該コンピテンシーに秀でていることが多いです。

どのMECEで事象を切るかのセンスがよい

例えば、「売上が低迷している百貨店につき、その原因を分析しないさい」という課題が出たとします。原因分析の鉄則はMECEを意識することなのですが、ものごとをMECEに分解する方法は、何通りも存在します。1つの例としては「フロア毎に売上を分解する」という方法が考えられますが、ここでガジガジと分析を進めても、あまり有効な分析結果が得られるとも思えません。それよりはやはり、商品のカテゴリ別に売上を分解した方が、売上の低迷の真の原因にたどり着けそうな気がします。このように、どの軸を適用して問題を切ればよいのかが分かる人が、Conceptual Thinkingに秀でていると言えます。

洞察力(=仮説構築力)が鋭い

洞察力というのもConceptual Thinkingの一要素と定義されていることが多いですが、過去にヒューマン・アセスメントに参画した某企業では、洞察力は「瞬時に物事の本質を見極める力」とか定義されていましたが、これだともうオカルトの世界ですよね。私は洞察力は仮説構築力と捉えていて、良質な仮説を立てることができるという能力が、Conceptual Thinkingの一要素であると考えています。では、良質な仮説って何、という話になりますが、科学哲学においてオッカムの剃刀という概念が存在します。その意味するとこは、多くの事象を説明できる複数の仮説が存在する場合、よりシンプルなもの(前提が少ないもの)が、良質な仮説であるとする考え方です。

異なる物事に共通性を見出す(パターン認識)

昔ロジカルシンキングの講師をしていた時、下記のような面白い練習問題に遭遇しました。なお、これは1990年代の日本の想定しないと解けない問題です。

以下の文章に帰納法を適用して、結論を導け。

日本の銀行業は国際競争力がない。

日本の製薬業は国際競争力がない。

 

多くの方は、「日本の産業は国際競争力がない」と回答しますが、確かに論理学的には正しいのですが、トヨタ等の企業の存在を考えると、意味論的に正しい結論とは言えません。作問者の意図した回答は「規制に守られた日本の産業は国際競争力がない」というものでした。まあ、当時の日本を知っていないと解けない問題ではありますが、銀行業、製薬業というキーワードだけから、「規制に守られている」という両者の共通性に気づくにはある種の閃きが必要となってきます。その閃きがConceptual Thinkingの重要な要素となっています。

 

Strategic Thinking(戦略的思考)

コンピテンシーというのは成果を出すための思考様式あるいは行動様式であり、知識そのものとは異なるというのが、原則的な考え方です。しかし、Strategic Thinkingといったコンピテンシーを切り出されると、ポーターの競争戦略のような、企業戦略に関する基礎知識の習得が不可欠となってきます。ですから、このようなコンピテンシーがJob Descriptionに記載されていたならば、企業戦略に関する知識を独学なり、大学での講義なりによって、習得していることが求められていると考えた方がよいでしょう。

転職時の英語面接対策全般については下記の記事をご参照下さい。

【外資系転職・英語面接対策】まとめページ

 

 

 

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