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面談冒頭でよくされる質問
この質問は採用面接において、非常に頻繁にされます。下の動画でも、非常によくありそうな形で面談冒頭で、この質問を面接官がしていますので、面接の空気感を掴む上でも是非参考にしてみて下さい。
この質問が来たら、自分をアピールする機会が2-3分与えられたと考えて下さい。盛り込む要素としては、以下のような要素がスタンダードです。
- 最終学歴
- 現在の職務の内容(少し詳しく)
- それ以前の職歴(簡潔に)
- 将来のキャリアビジョン
- 志望理由
- その他アピールすべきポイント
ここは、漫才の用語を使用すれば「ツカミ」に相当すると言えます。これらの要素を箇条書きのように、ポンポンポン、ボソボソボソと言うのではなく、上手く流れるようなストーリーに仕立て上げて話すのがよいと思います。上記の要素を話す順番はご自分でベストと考えたもので結構ですし、全てを盛り込む必要はありません。また、外資系への転職に慣れておらず、本番での緊張が心配という方は、この質問に対する答えの文章を事前に練り上げて何度も練習して準備しておくことをお勧め致します。
なお、私の失敗談をお話しすると、昔若かった頃に英語での採用面接を受けた際に、「about yourself」というのはパーソナリティを尋ねているのかなと捉えて、性格だとか趣味の話をしてしまった記憶があります。もちろん、そのように誤解したとしても、採用面接の慣例を知らないというだけなので必ずしも大きな失点とはなりませんが、「英語での面接の常識を知らないの人だな」と思われてしまうことでしょう。
職歴の説明を求める質問
これは「レジュメに従って職歴を説明して下さい」ということです。これに類する質問には必ず遭遇しますので、周到な準備をした上で臨むことをお勧め致します。いくつかの留意点を以下に記します。
時間は5分以内を目標とする
基本的には、面接官は既にレジュメを読み込んで面接に臨んでいるはずです。ですから、既に紙の上に答えがある質問に対して、あまり多くの時間をかけすぎるべきではありません。英語の面接対策のサイトでは、この質問への回答はもっと短く2分以内で収めるべきとの記載もありますが、多くの日本人の英語は流暢さを欠いているため、その倍くらい時間をとらないと、メッセージがじゅうぶん伝われないと思われます。5分以内くらいにまとめられれば、面接官がストレスを感じることもないと思います。
周到な準備をし、シナリオを用意しておく
レジュメの説明を求めない面接はまずないので、準備をして何度も練習しておくことをお勧め致します。
シナリオの準備においてまず重要なのは、レジュメ上の何を話して何を話さないかを決めておく、ということです。そのために重要な材料が応募するポジションのJob Descriptionです。そのポジションにとって無関連の経験については、話す必要がありません。
そして次に重要なのは、どういう順番で話すかを決めておく、ということです。基本的に、直近のキャリアの方が重視されるので、時系列で話すということであれば、「新→旧」の順がより先方のニーズに合致していると言えます。重要と考えられるスキルの順で説明するというケースも考えられますが(例:リーダーシップはマネジャー職であったA社で、経理の知識はA社とC社で・・・)、その場合、面接官のレジュメを追う視線が頻繁に移動することになり、フラストレーションにつながりかねないので、レジュメ自体を見やすくしておく工夫が必要となります。
なお、私がこの質問にどう対応していたかをご紹介致します。私はキャリアの後半では、フリーランスのコンサルタントとして1年単位くらいで様々なプロジェクトを渡り歩いていました。そのような場合、時系列で全部の職歴を話すと大変なことになります。そのため、「OK, then let me focus only on the experiences which I think to be highly relevant to this position. If you have any questions, feel free to ask me. 」と前置きしていました。このように言っておけば、質問に対してオープンという印象を与え、面接官に対して好印象を与えられるかと思います。
レジュメ上に記載した全ての事項を説明できるようにしておく
応募されているポジションに関する情報が、全てJob Description上に記載されつくされていることは稀だと考えておいた方がよいでしょう。その場合、自分が関連性があると思って準備してきた経験以外にも、面接官が興味を持つ事項がレジュメ上にあるかもしれず、従ってレジュメ上に書いたことに関しては、全て説明をできるように準備しておくことが求められます。
警戒を要する質問
ブランクの期間を問う質問
職歴にブランクがある期間があれば、必ずなぜかと問われます。場合によっては答えにくい事項もあるかもしれないので、何を言って何を言わないかをはっきりと決めておいて、これもまた事前にしっかりと回答の練習をしておくべきだと思われます。
面接官があまりにもここに深入りしすぎてきて、不快である場合には、最終手段となりますが、下記のリンクの4の部分のように、自分から面談を打ち切るという選択肢もあります。
How to Explain Employment Gaps in an Interview
バックグラウンドチェックに関する質問
バックグラウンドチェックについては、私は詳しくはありませんので、ご存知ない方は、下記のリンクの日本語のサイトに目を通しておいて下さい。
【外資系に転職】最終面接でされるバックグラウンドチェックとは何か?不採用にならないためにできること
重要なのは、こういう質問も来る可能性が十分あるということを、事前に知っておいて回答を準備しておくということです。何も気に病むべきことがなくとも、このような質問が不意打ちで来るとドキリとしてしまい、苦手な英語でジタバタすると不必要に怪しまれてしまいます。何もないのであれば、”No.”の一言で回答は十分です。
英語面接対策全般に関しては、下記のページをご参照下さい。