ウーバー株上場来安値の日経新聞報道
2019年11月8日の日経新聞朝刊で、ウーバー株がロックアップ解除に伴い上場来安値をつけたことに対して、ウーバーCEOの「我が社はWeWorkとは全然違う」というコメントが紹介されていました。具体的に何が違うのか、という疑問が湧くと思いますが、海外のニュースとなると、その背景を日本語で調べようとしても、あまり的確な情報には辿り着けません。なんらかの有益な情報にたどり着けたとしても、この手の分野の日本語ブロガーは小難しい書き方をしていることが多く、手軽に新聞報道の背景を知りたいというニーズに答えてくれません。一方で、英語で格闘する覚悟さえあれば、情報は詳細なものから一般向けのものまで、無尽蔵です。自分が知りたい情報を英語で入手しようと努めるのは、英語上達への近道だと思いますので、本日のウーバー報道の背景を、YouTube動画で簡単に調べてみましょう。
ウーバーとWeWorkの共通点
ウーバーCEOが「うちとWeWorkは違うよ」とわざわざ言う背景には、両者には似ている点があるからです。両者の似ている点は簡単に言うと、以下のようになると思います。
00:30あたりでウーバーの2017年の赤字額は40億ドルで、2018年の赤字額は30億ドルと述べられています。また、02:30あたりから、赤字の原因となっている様々なコストについて述べられています。ドライバーへの支払増額の要求、保険のコスト、クレジットカード手数料、そしてライバルのLyftに対抗するための顧客維持・獲得のコスト等が述べられています。
両者の大きく異なる点
日経新聞ではウーバーCEOが「事業の成長性を強調し」たと記載されていましたが、この点がWeWorkとは異なるのだと言いたいのでしょう。では、事業の成長性を端的に表している部分が、01:10あたりの以下のコメントであると言えると思います。
そして、このようなビジョンの実現に重要な役割を果たすのが、動画の最後の方で登場する自動運転(self driving)の技術であると言えます。
ウーバーのCEOが言いたかったであろうことを、私の言葉で補って書くとすると、「WeWorkのビジネスの本質は不動産サブリースに過ぎないが、我が社はpersonal transportationという領域に革命を起こしているのであり、自動運転技術が確立されれば、将来安定した黒字が見込まれる」といったところになるでしょうか?
7分弱の動画でこれだけの情報が得られるのですから、英語動画での情報収集を積極的に行いましょう!