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外資系転職・英語面接対策

外資系転職 【外資系転職・英語コンピテンシー面接対策】⑤英語でのコンピテンシー面接の頻出質問に備える

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まず、コンピテンシー面接の質問であるか否かを判断する

コンピテンシー面接の手法に基づいた質問であることが気づけることが重要

さて、実際に面接を受けることになった場合、「では、これからコンピテンシー面接を行います。」というアナウンスがあって、30分から60分に渡ってひたすらコンピテンシーに絞って面接を実施される、という進行は稀だと思われます。仮に規模の大きな企業であって、コンピテンシーに特化した面接が行われる場合、採用担当者によって日本語で行われると思われます。

では、通常の英語での面接において、コンピテンシー面接ががどのような形で行われるのかといえば、先方が重要と考えるコンピテンシーをいくつか絞って、通常の頻出質問の中に、コンピテンシー関連の質問を差し挟んでくるケースが一般的かと思われます。その際に、「あ、これはコンピテンシー面接の手法に基づいた質問だな」と気づけることが重要です。コンピテンシー面接の質問か否かを判断するための材料は以下の2つです。

コンピテンシーに関連するキーワードが含まれているか

まず、当たり前ですが、どのコンピテンシーに関するキーワードが、かならず含まれていると考えられます。「Leadership」「Customer」「Negotiation」等という直球のキーワードが含まれていれば、必ずピンと来なければなりません。場合によっては類義語が使用される場合もあるかと思われますが、面接官の主目的としては、確かめたいのは英語力ではなくコンピテンシーの有無なのですから、TOEIC800程度を持っている方で、Job Descriptionを読み込んで準備をしていれば、少なくとも質問がどのコンピテンシーに対するものなのかという点で迷うことはないかと思います。

時制が過去形か現在完了形であること

コンピテンシー面接は、特定の過去の行動を問うものなので、質問も基本的には過去時制で問われます。また、場合によっては現在完了形には「経験」の用法もありますので、現在完了系を用いて問われる可能性もあります。コンピテンシーに関するキーワードが入っており、過去時制あるいは現在完了形を用いた質問であれば、コンピテンシー面接の手法だな、と判断して間違いないでしょう。

私自身日本人のビジネスマンに英語を教えたこともあり、そこで気づいたことは、TOEICのリスニングのスコアがかなり高い方でも、ディテールの聞き取りは曖昧であることが多い、ということです。詳細については、下記の別記事に対策も含めて書いておりますので、「時制」も含めた聞き取りに不安がある方は、是非ご一読下さい。

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ちなみに、下記のYouTubeの動画は秀逸です。英語をネイティブ言語としない人を対象に、どうやってコンピテンシー面接の質問であるかを判断するためのTipsと練習問題まで提供されています。全て英語で解説されていますが、非常に分かりやすい英語で、仮に彼女の英語を聞いて理解できないという方がいれば、英語を使用して仕事をするにはやや尚早ということだと思います。英語の基礎力向上に力を入れる必要があります。

コンピテンシー面接の質問の具体例

Give me an example of a situation where you improved a work process.

”Give me an example” というフレーズはコンピテンシー面接の質問でよく使われます。このフレーズにより、過去の体験の一例を語ることを要請している訳です。また、動詞が”improved”と過去形になっている点にも留意しましょう。

Describe your most challenging project and how you overcame the obstacles.

“most”という最上級を使うことにより、過去の体験の1つを語ることを要請されることもよくあります。動詞が”overcame”と過去形になっている点も聞き逃さないようにしましょう。

コンピテンシー面接とは似て非なるSituational Interview

前節の記述を読んで、「時制まで聞き取れなくても、コンピテンシーのキーワードさえ掴めれば、なんとかなるのでは」と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか?もちろん、なんとかはなるかもしれませんが、コンピテンシー面接と似てはいるけれども、異なる面接技法に「Situational Interview」というものが存在します。例えば、下記の質問をご覧下さい。

What would you do if your boss instructed you to do something that was unethical?

上記の英文を見て、どのような英文法を思い出しますか?そうです、仮定法です。上記英文は「もし上司に何か非倫理的なことを行うよう指示されたならば、あなたはどうしますか?」という意味で、恐らく「integrity」といったコンピテンシーに関連するものですが、この質問では過去の経験に基づいて回答することが要求されていません。なので、ご自身のビジネス上の知識に基づいて、あるいは独力で考えて、「私がそのような立場におかれたら、◯◯する」と、仮定の質問には仮定の回答で応じればよいのです。つまり、「Situational Interview」への回答の方が楽なので、時制等のディテールまで聞き取ることができ、「Situational Interview」の質問であるとの判断ができれば、自分から過去の体験談を思い出してSTARモデルに基づいて説明するという茨の道を選択せずに済むのです。

最後に先程ご紹介した動画と、同じ方の手による「Situational Interview」に関する動画がありましたので、是非ご覧下さい。

 

掘り下げ(追及)の質問のパターン

主語が明確でない場合

仕事に関連した過去の経験という事実を語ることを求められると、多くの日本人は主語を「We」にして語る傾向があります。個人の手柄を過度にアピールせずチームワークを強調する、日本人ながらの謙譲の美徳が背景にあるのかもしれません。場合によっては、例えばSituationを明確に説明するために、「We」を主語にした方がよい部分もあるかもしれませんが、この面接の目的は貴方という個人を採用すべきか否かを決定することなので、行動の主体が不明確な場合は以下のような質問により明確化を求められると想定されます。

What was your specific responsibility?

What did you actually do?

上記のような質問が出たら、チームではなく個人の行動に焦点をあてて欲しいというリクエストと捉えて下さい。

STARの各要素間の関連性が不明確な場合「Why」と問われることが多い

重要とされるコンピテンシーを発揮した過去の経験を、STARというフレームに当てはめて話せるよう準備をすればよいのですが、それらの要素の関連性が不明確だと「Why」で背後の意図や因果関係等を問われることとなります。

例えば、200名から成る大規模プロジェクト(Situationの要素)のプロジェクトリーダー(Taskの要素)が、全プロジェクトメンバーと日々コミュニケーションをとって(Actionの要素)、チームの一体感を高め、品質の高いシステムを納期内に構築した(Resultの要素)との話を聞いたならば、「本当に全メンバーと日々コミュニケーションがとれるのか?」や「できたとして、それが大規模プロジェクトにとって効率的な一体感の醸成法なのか?」という疑問が自然に湧くので、面接官は「Why」と問うことになります。

話している内容が真実であり、自身がとった行動の背後に明確な意図があれば、「Why」と問われたとしても、それを自信をもって説明すればよいだけです。ただし準備段階において、各々のエピソードのSTARを横串で通して見て、明確なストーリーが浮かび上がらないようであれば、事前に話の組み立て方を工夫しておくことが無難といえます。

「何を学んだか?」はボーナスクエスチョン

What did you learn from that experience?

If you could do it over again, what would you do differently?

上記のような質問は、前者の質問は事実ではなく主観を問うものですし、後者の質問は仮定の質問で、どちらかと言えば「Situational Interview」に該当するもので、厳密に言えばSTARのどこにも該当する質問ではありません。しかし、1つのコンピテンシーに対する「締め」の質問としてよく問われます。

コンピテンシーの研鑽においては終着点はなく、日々の仕事を終える度に自己に対する省察を深め、日々向上に努める姿勢というものが求められます。ですから、コンピテンシー面接の準備段階において、STARの各要素に加えて、上記の観点からも過去の行動を振り返り、自身が成長への意欲が高い人材であることをしっかりとアピールしましょう。企業によっては別個に「自己啓発(Self Development)」等のコンピテンシーを識別していることもあり、元々の話題が例えば「部下育成」であったとしても、上記の2質問に関しては「自己啓発」の高低を評価している可能性もあります。

自身のネガティブな側面を問われた場合への対処

質問が過去の失敗の経験を問うものである場合

コンピテンシー面接では、困難だったものの結果的に成功したケースを問われることが多いのですが、下記の質問のように、いきなり失敗したケースに関して問われることもあります。

Describe a situation where you were not able to complete a project on time.

特に問われているコンピテンシーが、Job Descriptionにでかでかと記されていて重要視されているような場合、どう回答するかは中々トリッキーと言えるでしょう。いくつかの方向性を下記に示しますので、ご参考にしてみて下さい。

「私失敗しないので」は印象が悪くなる可能性がある

もちろん、あるコンピテンシーについては、自身の強みであり、全く失敗経験が思い当たらないということもあります。その場合は、素直に失敗した経験は思い当たらない、と返せばよいと思います。

ただし、多くの場合、人は皆失敗を経て成長をするものなので、「私失敗しないので」と切り返すのは、①単なる自己認識力の欠如か、②失敗を隠そうとする意図があるのでは、とみなされてしまう危険性があります。コンピテンシー面接に備えて準備をするということは、自身の過去の振り返りの絶好の機会ですので、過去に犯してしまった失敗体験と向き合うよう努めてみて下さい。

なるべく失敗体験はキャリアの初期段階に寄せる

コンピテンシー面接が依拠する前提として、「過去の古い体験より、直近の行動が再現性が高い」というものがあります。なので、失敗体験について語ることを求められた場合は、大学(院)卒業後約2年目までに失敗のエピソードを探すという方向性が無難です。また、失敗の結果何を学んだのか、その後の自身の行動はどう変わったのか等、失敗を糧にいかにして自己成長を遂げたのかという側面をアピールする機会と捉えるとよいかと思われます。

「失敗仕掛けたが最終的には成功した」という形でまとめる

途中の中間的な段階で見れば失敗だったが、最終的には成功を手中にした、という方向性で話をまとめるのも一考に値します。ただ、英語面接の場合、中々長い期間のエピソードを語ることになる訳ですから、語学力が十分でない場合、面接官にエピソードが伝わらなくなってしまう、というリスクも孕んでいます。

弱みを訊ねられた場合

「(コンピテンシーという観点からみて、)あなたの弱みは何か?」と問われる可能性もあります。この質問は、過去の体験を語ることを要求していないので、コンピテンシー面接の手法に立脚したものではありませんが、コンピテンシーに関連する質問ではあるため、回答の方向性を示しておきたいと思います。

この質問に対しても「弱みはありません」と答えるのは、自己認識力の欠如とみなされるので、まずは謙虚に自己分析を行い、自身の弱みのコンピテンシーを2つは事前に把握しておきましょう。

弱みの範囲を広げすぎない

私自身の体験談で言うと、コンピテンシーという概念に出会う前の20代の頃に転職したときは、弱みを聞かれた際に「対人面全般が苦手です。」とか平気で答えていました。当時の面接官は寛容だったのか、それでもその会社に入社できたのですが、コンピテンシー面接の概念が定着した現在では、このような回答ではさすがにアウトです。

対人面のコンピテンシーには「部下育成」「リーダーシップ」「交渉力」「感受性」等多々あります。全てが強み、あるいは弱みということはあり得ません。まず、どのコンピテンシーが弱みなのかの把握に努めましょう。

次に、弱みであるコンピテンシーにつき、Competency Dictionaryを参照し、自身の弱みをできるだけ限局して特定しましょう。そうすると、1つのコンピテンシーの中にも強みと弱みが同居していることに気づくのではないかと思います。例えば、「部下育成」というコンピテンシーの場合、「ティーチングは得意だけれども、自分よりも年齢が上の部下にモチベートすることが苦手」、といった具合に弱みである分野を限定して伝えることが可能となります。

自身の弱みを限定して伝えることにより①自己認識に優れている点がアピールできますし、②面接官に過度な不安を与えることを回避できます。

弱みを克服してきた経験を強調する

ヒューマン・アセスメントのアセッサーとして1,000人近くの人間の強みと弱みを見極めてきた立場からすると、コンピテンシーの弱みというものはパーソナリティとも結びついていて、そんなに簡単に変わるものではありません。ただし、5年、10年と組織の中でもまれると、自身の中で相対的に弱みである事実は変わらないにせよ、5年前、10年前とは明らかに着実に前進している部分があるはずです。そのような部分について語り、自分自身の弱みから逃げることなく、真摯に克服してきたという事実をアピールするようにしましょう。

自身の弱みは強みの裏返しであることを説明する

コンピテンシーの中には、1人の人間の中で両立し得ないペアというものがいくつか存在します。例えば「フットワークが軽いこと」というキーワードは求人票でよく見かけますが、そのような方は往々にして事前の周到な計画策定というものが疎かになりがちです。また、非常に強くぶれない信念に基づいて行動している人というのは、異質の多様な意見に対してオープンな態度を取るのを苦手とします。また、三段論法のような演繹的な論理展開を得意とする人が、同時に閃きも鋭いということは、あまり多くはありません。

したがって、「自分は◯◯が強みだが、その反対に位置する△△は弱い」という構成で回答を用意しておくことも一考に値します。

 

英語面接対策全般に関しては、下記のページをご参照下さい。

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