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外資系転職・英語面接対策

【外資系転職 英語採用面接対策】 戦略的な準備が合否を決める

投稿日:2020年2月18日 更新日:

外資系への転職において十分な準備が必要である理由

現在英語を職務遂行において使用されていない方の場合、短期間の付け焼き刃的な対策のみでは、英語で実施される採用面接の場で、ベストなパフォーマンスを発揮できる可能性はごくごく稀です。外資系企業への転職を検討し始めると、多くの方は自分の憧れの本命の企業からアタックを開始し、そこで準備が不十分のまま面談に進んでしまうと、当然の帰結としてNOを喰らい、本命以外の企業に目標設定をダウンして行かざるを得ません。2020年初頭の現在は人材市場は売手市場の状況ですが、それでもGAFAやコンサルティング等の人気企業・業界はやはり狭き門で、不十分な準備のまま転職活動に臨むことは、目標設定を下げ続ける負のスパイラルに突っ込んでしまうこととなります。

「英語は問題ありません」という方であっても、質問されたことにその場の思いつきで回答し、回答に一貫性がないと、狭き門をくぐり抜けるのはやはり容易ではありません。一般的な頻出質問もそうですが、特に問題となり得るのはコンピテンシー面接です。器用な方であれば、コンピテンシー面接が何であるかを理解しさえすれば、軽度な嘘を貫き通して、面談で合格を勝ち取ることも容易いのかもしれません。しかし、そのような方にとっては真の勝負所は約3ヶ月間の試用期間となります。ここで、面談でのメッキが剥がれるような事態が発覚してしまうと、正式に正社員となる前に憧れの会社を去らなければならなくなってしまうかもしれません。

外資系の企業への転職を志す方は、以下の6つの分野において十分な準備をしておくことが望ましいと言えますが、項目によっては、その準備は面談の1年前から開始することが理想的であるというのが私の考えるところです。

  • 情報収集
  • キャリアビジョン策定
  • コンピテンシー面接対策
  • 英語力の底上げ(主にスモールトーク対策)
  • 英語面接のリハーサル
  • コンサル会社への転職の場合の特殊対応

上記の6つの要素につき、以下戦略的な準備の方向性について、解説をしたいと思います。

情報収集

まず、日本人が担当者のエージェントに登録する

個々の会社の面談の情報、内部の情報については、ネット上からはなかなか真の生の情報を得ることは難しい状況であり、やはり情報収集においてエージェントの存在を無視することはできません。「具体的に行動を起こすのは1年後くらいのつもりだが、早い段階から情報収集を行いたい」と明確に伝えた上で、いくつかのエージェントに早めに登録しておくことをお勧め致します。その際に重要なのが、英語ネイティブが担当者であるエージェントは転職活動の初期では活用しない、ということです。英語力が不十分なまま、英語ネイティブの担当者と面談をすると、良い印象を与えることが適わず、その時点でエージェントから値踏みされてしまい、その後良い案件を紹介してもらえなくなってしまう可能性があるからです。そのようなエージェントは、先方企業の英語ネイティブの採用担当者との深いパイプがあることができますので、英語力の点からも十分な自信がついた段階で活用すれば、逆に後押しをしてもらえることが期待できます。

求人検索エンジンを活用する

それぞれのエージェントには、各社が抱える空きポジションを掲載した表が存在しますが、そればかり見ているとそのエージェントが抱える顧客に視点が限定されてしまい、より広範な視点からの眺望が削がれてしまいます。したがって、例えばindeedのような「求人検索エンジン」のようなビジネスモデルを標榜する社のサイトを活用してみることが有用です。様々な具体的なポジションを目にすることで、夢がだんだんと具体化し、現実味を帯びてくる効果も併せて期待できます。

キャリアビジョンの策定

上記のような情報収集を経て自分の目指すところが見えてきたならば、早期の段階で自身のキャリアビジョンの策定をしてみましょう。当サイト内で言えば、下記の記事を参考にしてみて下さい。

【外資系転職・英語採用面接頻出質問】①キャリアビジョン・志望動機・離職理由関連

上記記事内で述べたように、採用面談においてキャリアビジョンをダイレクトに質問されることもよくあります。その際に、付け焼き刃ででっち上げたビジョンでは、熱い想いを込めて語ることが適いません。仕事に対して情熱を持っているということは、非常に高く評価されることですので、早い段階から素敵なキャリアビジョンを構想し、時間をかけて自分の中で温めておきましょう。

コンピテンシー面接対策

面談の1年以上前にやっておくべきこと

コンピテンシー面接に関して理解を深める

まず、コンピテンシー面接に関して、できる限り早期にやっておくべきことは、コンピテンシーとは何であり、コンピテンシー面接とは何であるかを理解しておくことです。私はこの分野に関して語るべき経験を十分に持ち合わせている人間だと自負しておりますので、まずは当サイト内の下記の記事に目を通してみて下さい。

【外資系転職・英語コンピテンシー面接対策】①コンピテンシーとは何か

【外資系転職・英語コンピテンシー面接対策】②思考面のコンピテンシーを理解する

【外資系転職・英語コンピテンシー面接対策】③対人面のコンピテンシーを理解する

【外資系転職・英語コンピテンシー面接対策】④コンピテンシー面接及びSTARモデルとは何か

【外資系転職・英語コンピテンシー面接対策】⑤英語でのコンピテンシー面接の頻出質問に備える

求められているコンピテンシーは何であるかをリサーチする

先ほど述べた情報収集ともかぶる部分ですが、自分が目指す企業・ポジションにおいてどのようなコンピテンシーが求められているのかを、リサーチしておきましょう。目指す「企業」がはっきりしているのであれば、当該企業のHPをしっかりと読み込み、企業文化やミッション、行動規範等の情報を理解しておきましょう。また、目指す職種・ポジションがはっきりしているのであれば、indeed等の検索サイトを使いJob Descriptionを読み込み、同様のポジションで要求されているコンピテンシー要件を把握しておきましょう。

一般的な対人面のコンピテンシーの「レベル」を理解する

Job Description等にコンピテンシー要件が記載されていない、あるいは記載されていてもどのような行動が高いレベルと判定されるのかが分からない、等の場合は、私がUdemyにて開講しているリーダー/マネジャー向けの対人基礎講座を是非受講して下さい。9つの対人面のコンピテンシーにつき、5段階のレベル毎に分解して、期待される行動内容を説明しています。

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面談の1年前から3ヶ月前にやっておくべきこと

さて、目指すポジションのコンピテンシー要件が明確化したとしましょう。コンピテンシー面接では該当するコンピテンシーを有していることを、関連する過去の具体的な行動を語ることを通じてアピールする訳ですが、必要とされるコンピテンシーに関連する過去の行動・経験がない、あるいはあったとしてもパンチに欠ける、という事態に遭遇するかもしれません。そのような場合、関連する行動実績をつくる、ということが必要となってくる訳で、当然1年くらいの期間は必要とします。

具体的に行うべきこととしては、第一に現在の上司と掛け合い、関連コンピテンシーが必要とされる職務を志願するということが考えられます。例えば、システム化プロジェクトにリーダーとして参画することを希望する、といったことが考えられます。あるいは、自分の裁量内で、新しい仕事を作り出すことにより、必要な経験を積むことができるかもしれません。組織の窮屈なしばりがあり、仕事を変えることが難しい場合は、インフォーマルな場で経験を積むということも考えられます。例えば、同僚の悩みの相談にのることで「感受性(相手の感情を理解し共感する)」というコンピテンシーに関する経験が積めますし、あるいは何か社内イベントを企画することにより「チームビルディング」というコンピテンシーの行動経験を積むことが可能となります。

コンピテンシー面接での嘘・でっち上げは禁物で、必ずどこかの段階(面接中か試用期間)でボロがでます。嘘のない面談で内定を勝ち取るために、実際の生々しい「経験づくり」を時間をかけて行うことが必要となるのです。

レジュメの作成とコンピテンシー面談対策を同時並行で進める

一通り必要とされるコンピテンシーに関する経験が積めたならば、面談に臨む2〜3ヶ月くらい前から、レジュメの作成とコンピテンシー面談対策を同時並行で進めたいところです。

⒈ どのコンピテンシーを、どの職歴でアピールするかを考える

まず最初に思案すべきことは、どのコンピテンシーをどの職務経歴によりアピールすべきかを検討することです。行動(A)が豊富であったり、獲得した成果(R)のインパクトが大きなものがよいですが、英語面接を念頭におくと、話しやすいエピソードである、という点からも検討する必要があります。

2. レジュメに記載すべき事項を確定する

STARモデルに即して、全てを自分の言葉だけで英語で説明し、先方担当者に理解させ、アピールするというのは、なかなか至難の業と言えます。ですから、STARの要素が断片的であれ、レジュメ上に記載されていると、リスナーである面接官は、文字の情報も参照するので、理解がスムースに進みます。一方で、冗長すぎるレジュメは書類選考の段階で落とされる可能性があるので、何をレジュメ上に記載し、何を書かないのかを熟考する必要があるのです。

3. STARに基づいたストーリーを頭の中でイメージする

コンピテンシー面接というのは、実際の自分の過去の行動を客観的に語る行為ではありますが、どのように語るか、すなわちストーリーテリングの巧拙により、面接官への訴求力が左右されるという要素が存在します。したがって、どのようなストーリーで語るべきか、レジュメを睨みながら考える必要があるのです。ストーリー次第で、レジュメへの記載の仕方も微調整が必要となると思われます。

英語力の底上げ(主にスモールトーク対策)

英語力そのものには不安がないという方には、スモールトークへの準備は不必要かと思います。しかし、仕事の内容を話すのはなんとかなるが、それ以外の話題を話すのは苦手だ」という方は、スモールトーク対策も万全にしておく必要があります

具体的な手段としては、面談の約1年前くらいから、コスパの観点から、オンライン英会話を活用することをお勧め致します。もちろん、金銭的に余裕があるのであれば、1対1のコーチングスタイルの英会話学校に通うのでも構いません。

英語ネイティブあるいはネイティブに近い日本人が講師であれば、まず、スモールトークの指導をできないということはありません。一方で、講師の多くは、これからあなたが働こうとしているような企業での就業経験がないことが一般的で、まして、採用面談の指導を行うスキルを有していることは稀です。スクール等に通うにあたっては、「英語の『先生』なのだから、全て一蓮托生でお願いする」という受動的な姿勢ではなく、誰に何を教えてもらうのか、自分で主体的にコントロールするという姿勢が重要です。

英語面接のリハーサル

さて、いよいよ準備が万端となってきたら、是非とも英語面接のリハーサルをやっておきたいものです。面談日の1ヶ月前くらいには英語面接のリハーサルを受けることを是非お勧め致します。そうすることで、アドバイスを受け、面談で話す内容の微調整をすることが可能となるからです。

このサービスを提供しているのが他ならぬ私です。競合業者の中でも、この分野では高い専門的な知識、経験を有していると自負しておりますので、近々面談を控えているという方は、是非ご相談下さい。

コンサル会社への転職の場合の特殊対応

筆記試験:GMATのCritical Thinkingへの対策

新卒で戦略コンサルティング会社への就職を希望している方には、GMAT対策が不可欠ですが、一部の外資系コンサルティング会社は、中途採用であってもGMATのCritical Thinkingを受験させることがあります。この筆記試験に丸腰で臨んでしまうと、まず9割近くの確率で落ちてしまうことと思われます。対策本は何冊か出ていますので、忙しい業務を考えると、こちらも1年前くらいから準備をしておくことが望ましいと言えます。

どの企業でどのような筆記試験が課されるのかということは、転職エージェントから最新の情報を入手することが望ましいと言えます。また、私もかつて企業研修講師としてロジカルシンキングを担当していたこともあり、Critical Thinkingは非常に好きな分野でもありますので、余裕に応じて対策法に関わる情報発信を、このブログ上でしていきたいと考えています。

ケース面接対策

ケース面接についても、戦略コンサルティング会社の新卒採用において、主に日本語で行われているようですが、中途採用者でも必要となるケースがあると聞いています。こちらについても、エージェントから志望する企業での、ケース面接の有無、そして行われる場合の言語が日本語か英語かを情報収集しておきましょう。

なお、ケース面接についても、私はヒューマンアセスメントのアセッサーをしていた際に、同様の手法を用いていたことがありますので、機会を見てこのブログ上で情報発信をしていく予定です。

 

英語面接対策全般に関しては、下記のページをご参照下さい。

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