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Part別対策 Versantスピーキング対策

新卒・転職時の採用面接にVersantスピーキングテストが導入されている場合の留意点

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新卒時あるいは転職時の採用面接において、英語力を見極めるために、Versantスピーキングテストを導入している企業が散見されるようになってきたことを、多くの方から聞いています。個人受験とは異なり、採用面接で受験する場合ならではの注意点がいくつかありますので、以下にまとめましたので、ご参照下さい。

最低2度は事前に個人受験してみる

自身が入社を希望している企業が、採用面接にてVersantスピーキングテストを導入しているという情報を事前に入手できたならば、最低2度は事前に個人受験してみることをお勧め致します。これは1万円近くの出費になるので躊躇されるかもしれませんが、転職の場合はそれを楽々上回る年収のアップが期待できるでしょうから、出費をケチるというのはナンセンスだと私は思います。「2度」の受験をお勧めするのは、以下の通りです。

1回目の受験で自分の弱みを知る

1回目の受験の主たる目的は、自身の弱みを知ることにあります。TOEICで高得点を叩き出している方でも、Versantの点が低くガッカリされる方が多いようなので、まずは当たって砕けろの精神で受験して、出てきた得点としっかりと向き合いましょう。また、得点のみならず、スコアレポートでは評価の理由が記されていますので、必ず読んでVersantが考えるところの自身の強み・弱みを把握しましょう

そして、これが重要なのですが、PartAからPartEまでのどのセクションのパフォーマンスが得点に悪影響を及ぼしているのかを、自分で考えて下さい。というのも、スコアレポートでは4つのサブスコア(発音・流暢さ・文章構文・語彙)が示されますが、セクション別の配点は記載されないので、どのセクションが足を引っ張ったのかについては、自分自身で分析をする必要があります

例えば、私の受験時のスコアレポートには、「流暢さ」のコメントに、「ある部分は遅すぎ、ある部分は早すぎる」との記述がありましたが、具体的にどこが遅くて、どこが早いのかについては一切説明がありませんでした。私はこの記述を読み、遅すぎたのはPartAの音読で、発音で減点されないようにと慎重になり過ぎていたことに気づきました。また、早すぎたのはPartEで、とにかく多くの要素を盛り込もうとしたために、まくし立てるように話していたことに気づきました。

2回目の受験時までに「対策」を行う

1回の受験のみで終わらせていたのでは敗北感が残るのみなので、必ずその後「対策」を行いましょう。Part別の対策法については、当サイトに記述が豊富なので、下記のまとめページより、必要な情報をご参照の上、対策を講じて下さい。

Versantスピーキング対策決定版

対策の「効果」を確認するために、2回目の個人受験を実施する

自身が講じてきた対策が功を奏しているかどうかを確認するために、採用面接前に2回目の個人受験をしておくことをお勧め致します。2回目の受験は本番のリハーサルと考えて受験すれば、本番時に動揺することも少なくなると期待できます。仮に2回目の得点が望むレベルに達していなかった場合、何度も何度も繰り返し個人受験を続けることはお勧め致しません。というのも、短期の付け焼き刃的な対策では、Versantスピーキングテストの得点が劇的な改善を示すことは期待できないからです。望む点数に達していなかった場合は、気持ちを切り替えて、本番に全力で臨むようにしましょう。

採用面接のVersantスピーキングテストのPartF(自由回答)について

原則:導入各社の内部のオペレーションが分からないため、対策は難しい

当サイトで繰り返し指摘していることですが、まず、PartF(自由回答)は、自動採点の対象外となります。つまり、個人受験直後のレポートには、PartFのパフォーマンスは全く反映されていないということです。詳しくは、下記ページをご参照下さい。

Versant スピーキングテスト対策 PartF「自由回答」

しかし、採用面接においては、その会社の誰かがPartFで話した内容を確認・評価している可能性が高い、と想定して受験する方が無難であると言えます。とはいえ、採用業務のフローについては各社同一であるはずがなく、従って、原則論を言えば、統一的な対策を講ずることは難しいというのが結論となります。

ただ、それではこのサイトにご来訪いただいた方を路頭に迷わせることになるので、私がいくつかの仮定に立脚した上での留意点を、以下に記しておきたいと思います。Versantスピーキングテストを導入している企業は多くあり、私の仮定と異なるオペレーションを採用している企業には当てはまらない場合もある旨、予めご了承下さい。

回答の「内容」にも留意する

少し回り道をして、以前私が英検1級を受験した際の話をします。受験直後にやはり結果が気になるので某巨大掲示板を見にいったところ、WritingやSpeaking等では、政治的なトピックも出題されていて、「俺は右寄り(保守的)の内容を書いた(話した)から落とされたー」といった趣旨の書き込みをよく見かけました。確かに私の実感からしても、英語教育に携わる方はリベラル寄りの方が多いような印象があり、全く的外れな指摘ではないとは思います。しかし、英検規模の試験ともなると、思想信条が合否に影響を与えるといったことが明るみに出ると大炎上になると思いますので、英検のような試験では、ヘイトスピーチに近いような極端すぎる内容でなければ、回答が右寄りであっても、左寄りであっても、合否に影響を与えないと思います。そして、その辺りは採点基準等で厳しく律していると思われます。

さて、Versantスピーキングテストの話に戻りますが、基本的には思想信条ではなく英語力を問う試験なので、話す内容はどうでもいいと思うのですが、下記のような質問のサンプルを見ると、少し考え込んでしまいます。

Do you think television has had a positive or negative effect on family life? Please explain.

Do you like playing more in individual or in team sports? Please explain.

上記はピアソン社のサイトから引用した、PartFのサンプルの質問です。最初の質問が、テレビを製造している家電メーカーで出題された場合を考えると、やはり回答の内容は「positive」でまとめないと、どうなのかなと思います。また、2つ目の質問は、「チームワークを重視する」という企業文化を全面に押し出しているような企業の場合、「individual」を回答としてしまうのは、少々勇気が要ります。

もちろん、英語力が最重要視されるので、まだスピーキング能力が十分でない方は話しやすい方で話せばよいと思いますが、余裕がある方は、質問内容を応募している企業の業務や文化に照らした上で、どちら側の立場を取るかを臨機応変に判断された方がよいと思います

PartFに対しては、恐らく細かいチェックは行われない

具体的な金額は知りませんが、Versantスピーキングテストを導入する企業は口を揃えて「高い」という感想をもらします。費用が「高い」にも関わらず導入しているということは、採用における英語力評価という業務の効率化につながることを期待しているからです。

もし、自動評価の対象外であるPartFを正確に人手をかけて評価しようとすると、全受験者の話した内容をスクリプトに起こした上で、細かい文法エラーをカウントしたり、発音がおかしい箇所を特定したりと、かなりの作業量となってしまいます。しかし、そのようなことをすると、高いお金をかけて得ようとした「効率化」と言う目標が無意味になってしまいますので、PartFについては文法や発音の細かいチェックは行われないと考えるのが妥当だと思われます。

また、英語教育を専門とするネイティブの講師に評価を依頼するのが本筋でしょうが、それはそれで追加出費が必要となるので、恐らく一定の英語力を有している採用担当者が軽くチェックをする、というのが実情だと思われます。その担当者が音源を聞く回数もせいぜい1-2回程度が、マンパワー的に限界なのではないかと思われます。

恐らく、英語での「口頭表現力」が評価される

必ずしも英語教育の専門家でない採用担当者が、時間をかけずに何を行うことが可能かという観点から考えると、英語での「口頭表現力」を評価すると考えるのが妥当だと思われます。口頭表現力とは、自分の「思い」や「考え」を、伝えたい相手に分かりやすく伝えることと定義できますが、以下の2つの側面を考えることが重要です。

スピーチの構成を工夫する

まず、自分の考えを分かりやすく伝えるためには、「結論をまず先に述べ、そのあとで理由を述べる」という順番が好まれます。VersantのPartFも2つのサンプル質問からも分かるように、話者の立場をどちらか一方に明確化することが求められますので、「結論→理由」の構成で回答するとしっくりときます。ただ、これだけだと40秒未満で終わってしまう可能性があるので、理由の後に具体例を加えると良いかもしれません。例えば、こんな具合です。

I think television has had a positive effect on family life, (結論)

because I believe it helps strengthening the family unity.(理由)

For example, there were a couple of TV programs that all my family watched together in the living room.  My dad did not talk about himself a lot to me, but by watching his reactions to the TV programs, I thought I grasped his personality deeply.(具体例)

理由はもちろん2つ以上述べても構いませんが、40秒という制限時間を考えると、2つが上限だと思います。また、最初に「there are two reasons」とか言ってしまうのは避けた方が無難です。というのも、時間切れで2つ目の理由に触れられなかった場合、タイムマネジメントに難ありと思われてしまう可能性があるからです。最後に時間が余るようであれば、結論をもう1回繰り返せばよいと思います。

また、話す速度については、あまり速すぎず、自分の話し慣れている速度で話すことをお勧め致します。PartFでは機械相手ではなく、人相手に話すので、相手に分かりすい速度で話すことを心がけて下さい。

「思い」を伝えるためには、非言語情報を活用する

ここで、言語情報とは文法、語彙のチョイス等だとすると、非言語情報とは抑揚、声のトーン、強勢等を指します。「思い」を伝えるために語彙のチョイスを変えるというのは、かなり上級のスキルを要しますが、非言語を活用すれば、意外に簡単に思いが伝えられます。

例えば、先ほどの例文で言うと、「My dad did not talk about himself a lot to me」のところは、少し寂しそうな感情を込めて、サラリと早めに話します。そして、最後の「I thought I grasped his personality deeply.」ところは「grasped」や「deeply」を強調したいので、少しタメ気味に情感を込めて発音します。

結論

  • 採用面接では、PartFでは文法や発音の細かいチェックは行われないと考えるのが妥当。
  • 代わりに英語での口頭表現力が評価されると思われる。
  • 分かりやすく伝えるためには、スピーチの構成に留意する。
  • 思いを伝えるためには、非言語情報(抑揚、トーン等)を活用する。

 

英語面接対策全般に関しては、下記のページをご参照下さい。

【外資系転職・英語面接対策】まとめページ

Versantスピーキングテスト対策全般については、下記のまとめページをご覧下さい。

Versantスピーキング対策 決定版

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